矯正の種類
矯正治療は大きく分けて2種類、ワイヤー矯正とマウスピース矯正があります。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は昔から見られる矯正方法で、歯にブラケットと言われるワイヤーを通 す器具を接着し、ワイヤーが元に戻ろうとする力を利用して歯に力をかけて動かしていきます。 以前は、ワイヤーもブラケットも金属で銀色のものばかりでしたが、今はセラミックでできたブラケットや白い色のワイヤーも作られており、笑った時に金属が目立つということがかなり少なくなってきました。
ワイヤー矯正だとさらに歯の唇側に装置を付けるのか、歯の舌側に装置を付けるのかの2通りの方法があります。 どちらもブラケットを装着してそこにワイヤーを通すということに変わりはありませんが、舌側の方が見えにくいという利点はあります。 ワイヤー矯正の場合は、ワイヤーの弾性力(元に戻ろうとする力)を受けるため、調整した後にやや強い痛みが伴います。調整後、大体 1日程で痛みは軽減するので、日常生活に支障をきたし続けるわけではありません。
マウスピース矯正
マウスピース矯正は比較的新しい矯正治療の方法で、現在では有名なインビザラインが先駆けと言えます。
急速に普及してきたデジタルスキャナーを使い、歯の3Dデータを撮影し、3Dデータをパソコンに取り込みます。 パソコンに取り込んだ歯のデータをソフト上で少しずつ動かし、動かした歯の模型を 3D プリンターで印刷、その模型でマウスピースのシートを造形し、カットして完成 します。 マウスピース矯正では、マウスピース1枚あたり0.2mm~0.3mm程度を動か すことができるため、仮に1mm歯を動かそうとすると4~5枚のマウスピースが必 要になります。 インビザラインは必要なマウスピースが数十枚になりますが、単純にそれだけ移動量 が大きいということができるでしょう。
部分矯正と全額矯正
矯正治療には部分矯正と全顎矯正という方法があります。 ワイヤー矯正でもマウスピース矯正でも、全顎、部分に対応する矯正方法があります。 どちらであっても主治医の考え方や技量、設計により差異があり、対応できるかどうかはケースバイケースです。 それぞれ得意な動きと苦手な動きがありますが、それは後述します。
マウスピース矯正の理解
マウスピース矯正の終盤で、咬合の緊密化というプロセスに入ります。 ワイヤー矯正は歯の側面にワイヤーを装着し、上下で嚙み合うのは自身の歯です。これに対しマウスピース矯正は、噛み合う歯の間に薄いとはいえマウスピースが干渉します。そのため、マウスピースをはずした状態での咬合とは変わりますし、マウスピースを付けているため普段以上に咬み絞めてしまうということもあり、自然な咬合状 態を作るにはワイヤー矯正の方が適しているということがいえるでしょう。 しかし、先述したように、私たちの歯は緻密に正確な設計の元に生えているわけでは無く、なんとなく適度に噛み合えるように成長し、その後生活習慣や普段のかみ合わせによって削れたり動いたりしながら、なんとなくかみ合わせが落ち着いた状態になっているだけです。 マウスピースに咬合緊密化ができないわけではなく、ワイヤーに比べて少し緩めな仕上がりであることも認識しておくことが必要ですし、外して生活しているうちにそれが落ち着いて適度な状態になっていくと理解しておくことも大切でしょう。
それぞれのメリットとデメリット
ワイヤー矯正とマウスピース矯正はそれぞれに得意な動きと苦手な動きがあります。
◎ワイヤー矯正が得意な動き(ワイヤーが元に戻ろうとする力を利用)
・歯の噛み合う高さ(咬合平面)をまっすぐにする(歯の上下移動)
・きれいなアーチを作る
・歯を平行に移動させる
・咬合の緊密化
・奥歯のかみ合わせを合わせる
・歯を回転させる
◎マウスピース矯正が得意な動き
・ある部位だけ動かす
・傾斜移動
・前歯の回転
・前歯の空隙の改善
以上を参考に検討してみると良いでしょう。
矯正の種類
矯正治療は大きく分けて2種類、ワイヤー矯正とマウスピース矯正があります。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は昔から見られる矯正方法で、歯にブラケットと言われるワイヤーを通 す器具を接着し、ワイヤーが元に戻ろうとする力を利用して歯に力をかけて動かしていきます。 以前は、ワイヤーもブラケットも金属で銀色のものばかりでしたが、今はセラミックでできたブラケットや白い色のワイヤーも作られており、笑った時に金属が目立つということがかなり少なくなってきました。
ワイヤー矯正だとさらに歯の唇側に装置を付けるのか、歯の舌側に装置を付けるのかの2通りの方法があります。 どちらもブラケットを装着してそこにワイヤーを通すということに変わりはありませんが、舌側の方が見えにくいという利点はあります。 ワイヤー矯正の場合は、ワイヤーの弾性力(元に戻ろうとする力)を受けるため、調整した後にやや強い痛みが伴います。調整後、大体 1日程で痛みは軽減するので、日常生活に支障をきたし続けるわけではありません。
マウスピース矯正
マウスピース矯正は比較的新しい矯正治療の方法で、現在では有名なインビザラインが先駆けと言えます。
急速に普及してきたデジタルスキャナーを使い、歯の3Dデータを撮影し、3Dデータをパソコンに取り込みます。 パソコンに取り込んだ歯のデータをソフト上で少しずつ動かし、動かした歯の模型を 3D プリンターで印刷、その模型でマウスピースのシートを造形し、カットして完成 します。 マウスピース矯正では、マウスピース1枚あたり0.2mm~0.3mm程度を動か すことができるため、仮に1mm歯を動かそうとすると4~5枚のマウスピースが必 要になります。 インビザラインは必要なマウスピースが数十枚になりますが、単純にそれだけ移動量 が大きいということができるでしょう。
部分矯正と全額矯正
矯正治療には部分矯正と全顎矯正という方法があります。 ワイヤー矯正でもマウスピース矯正でも、全顎、部分に対応する矯正方法があります。 どちらであっても主治医の考え方や技量、設計により差異があり、対応できるかどうかはケースバイケースです。 それぞれ得意な動きと苦手な動きがありますが、それは後述します。
マウスピース矯正の理解
マウスピース矯正の終盤で、咬合の緊密化というプロセスに入ります。 ワイヤー矯正は歯の側面にワイヤーを装着し、上下で嚙み合うのは自身の歯です。これに対しマウスピース矯正は、噛み合う歯の間に薄いとはいえマウスピースが干渉します。そのため、マウスピースをはずした状態での咬合とは変わりますし、マウスピースを付けているため普段以上に咬み絞めてしまうということもあり、自然な咬合状 態を作るにはワイヤー矯正の方が適しているということがいえるでしょう。 しかし、先述したように、私たちの歯は緻密に正確な設計の元に生えているわけでは無く、なんとなく適度に噛み合えるように成長し、その後生活習慣や普段のかみ合わせによって削れたり動いたりしながら、なんとなくかみ合わせが落ち着いた状態になっているだけです。 マウスピースに咬合緊密化ができないわけではなく、ワイヤーに比べて少し緩めな仕上がりであることも認識しておくことが必要ですし、外して生活しているうちにそれが落ち着いて適度な状態になっていくと理解しておくことも大切でしょう。
それぞれのメリットとデメリット
ワイヤー矯正とマウスピース矯正はそれぞれに得意な動きと苦手な動きがあります。
◎ワイヤー矯正が得意な動き(ワイヤーが元に戻ろうとする力を利用)
・歯の噛み合う高さ(咬合平面)をまっすぐにする(歯の上下移動)
・きれいなアーチを作る
・歯を平行に移動させる
・咬合の緊密化
・奥歯のかみ合わせを合わせる
・歯を回転させる
◎マウスピース矯正が得意な動き
・ある部位だけ動かす
・傾斜移動
・前歯の回転
・前歯の空隙の改善
以上を参考に検討してみると良いでしょう。