平成から令和、現代の新宿

平成から令和、現代の新宿

平成3年（1991年）、東京都庁が新宿西口に移り、新宿は東京の副都心となった。高層ビル群は「東京の未来都市」と呼ばれ、世界の目が注がれた。ビルのガラスに雲が映り、町はまるで空に浮かぶ城のようじゃった。1990年代後半、駅南口の再開発で、平成8年（1996年）に新宿サザンテラス、平成9年（1997年）にタカシマヤタイムズスクエアが生まれ、家族連れや観光客で賑わった。店のショーウィンドウには、色とりどりの商品が並び、子どもたちの目が輝いた。
2000年代、外国人観光客がどっと増え、新宿は国際的な観光地となった。平成15年（2003年）にバスタ新宿が整備され、地方や空港とのつながりが強まった。歌舞伎町には、メイドカフェ、VRアトラクション、ロボットレストランが現れ、外国人を驚かせた。メイドの笑顔やロボットの踊りに、客たちは目を丸くした。2010年代、ホストクラブが世界的に知られ、歌舞伎町はサブカルチャーの聖地となった。ホストのキラキラした笑顔は、夜の町の宝じゃった。
新宿二丁目は、2000年代以降、もっと自由な場所に進化した。平成27年（2015年）に渋谷区がパートナーシップ制度を始めると、LGBTQ+の権利を求める動きが活発になり、プライドパレードやイベントが花開いた。バーやクラブは200軒を超え、「Shinjuku Ni-chome」は世界に知られた。バーのカウンターでは、外国人と地元の客が語らい、笑顔が響き合った。
ゴールデン街は、2000年代に若いアーティストやミュージシャンの溜まり場となり、レトロな魅力が再発見された。狭い路地のバーでは、ギターの音が漏れ、若者たちの夢が語られた。花園神社は、2010年代にアニメやゲームの聖地となり、参拝者が増えた。11月の酉の市は、熊手の売り声と笑顔で溢れ、ビジネスパーソンや芸能人も集まった。
令和2年（2020年）、コロナの病が新宿を襲った。歌舞伎町の店は閉まり、観光客は消えた。令和3年（2021年）の東京オリンピックは観客なしで、新宿は静かだった。町の女たちは、閉じた店の前でため息をついた。だが、令和5年（2023年）から復活が始まり、令和6年（2024年）には新宿駅の乗降客が1日350万人に達し、世界一の記録を更新。歌舞伎町には新しい店やホテルが生まれ、輝きを取り戻した。町の子どもたちは、ネオンの光を見て、未来に胸を躍らせた。
令和7年（2025年）の今、新宿はビジネス、商業、観光、文化が溶け合う町として、世界中の人を引きつけとる。駅のリニューアルや歌舞伎町の再開発が進み、これからも新宿は変わり続けるじゃろう。町の空には、新しい夢が浮かんどるよ。